昨年の私の一番の出来事は、京都・南禅寺での文化講演の講師をしたことです。
8月に入ったばかりの暑い日に、ゆうゆうワイド水曜のパートナー見城美枝子さんから、電話があり、『さこさんて、清元とか長唄、やってらしたわよね?』と聞かれ、『いえ、端唄小唄です。』と答えました。
何かと思いましたら、京都の南禅寺での講演に誰かを紹介して欲しいと頼まれたけど、歌謡曲を歌う訳にはいかないので、私なら邦楽を習っていたと聞いていたので、声を掛けて下さったのでした。
しかし、清元とか長唄ではなかったので、南禅寺の教学部長さんに相談して頂いた結果「小唄・端唄でも結構ですので、お願いします。」と依頼を頂き、10月27日(土)前日から京都入りして、翌日の朝10時からの出演となりました。
しかも20分や30分ではありません。
60分です。
長い!
「演題はどうしましょうか?」
私は
「江戸の唄と都々逸では如何でしょうか?」と、
そこで蓮沼教学部長さんが、「江戸の庶民芸能」にしましょう、と言う訳で、大変格調の高い演題となりました。
この文化講演、過去には作詞家の阿木燿子さんも講師を務められた事もあり、それから二月半、60分どの様な内容、流れにするか・・・小唄、端唄の歴史を繙き、都々逸の原点、それを広めた人等、学生時代には苦手だった勉強をしっかりさせて頂きました
。
かなり根性を入れて稽古を致しました。
しかし、問題は他にもありました。
それは60分間正座していて高座から降りる時、ちゃんと立ち上がれるかどうか?
足が痺れて倒れたら・・・笑われる・・・と、ふと不安になりました。
まぁ、そん時きゃ、その時・・・ちゃんと芸さえ出来ればと、イザ、ゆうゆうワイド放送後京都へ参りました
。
前日の夕食の席では、南禅寺派の管長・中村文峰老大師様とお逢いし、とても美味しい湯豆腐を頂きました。
お陰様で無事「江戸の庶民芸能」の60分の講演、そして講演後も、ちゃんと一人で立ち上がる事が出来ました。
ホ!!
歴史ある京都、大本山南禅寺の龍淵閣での経験は、私の人生の中で、とても有意義なものとなりました。
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